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「男の子色」、「女の子色」

 ベビーグッズを作り始めて、気になっていることがある。
 それは、赤ちゃんの性別によって、お客様が選ぶ色や柄が違うということ、そしていわゆる「男の子向け」の生地が、「女の子向け」の生地に比べてとても少ないことである。

 言うまでもなく、一般的に「男の子色」とされているのは青で、「女の子色」の代表格はピンク。赤ちゃんの性別が分からないうちに選ぶベビーグッズは、大抵黄色か白。(アメリカではパステルグリーンもこの部類に入るらしい。)そして、コットン生地に多く見られる花柄は「女の子柄」、乗り物やスポーツをテーマとした柄は「男の子柄」とされているようだ。

 どうしてそうなったのか分からないが、とにかく世間ではそういうことになっている。少し脱線するが、数週間前のNY Times Magazineに、女の子の「プリンセス願望」に関する記事が載っていて、その中に、20世紀初頭までは少なくとも「男の子色」と「女の子色」が現代の逆であったと書かれていた。すなわち、「女の子色」は青、「男の子色」は赤。ブルーは聖母マリアがまとう衣服の色であり、初期のディズニー作品のヒロインは、ブルーのドレスを着ていることが多い(シンデレラや不思議の国のアリス等)。

 私がおもしろいと思うのは、普段「ジェンダーの平等」にものすごくこだわるアメリカ人が、日本人やヨーロッパ人に比べて、「男の子色」、「女の子色」に関しては、きわめて保守的な感覚を持っていることだ。たとえば、Baby Gapを覗いてみれば、一目瞭然。女の子コーナーは、ピンクを初め、パステルカラーが中心。(女の子の方が、許される色の範囲がはるかに広いが。)そして男の子コーナーは、紺、茶、原色がメインで、パステルカラーはほとんどない。これが日本やフランスだと、男の子でもパステルブルーを着ることが許されている。ポイントにピンクが入っていることもたまにある。(アメリカでは、男の子の服に、ポイントカラーとしてもピンクは絶対に入っていない。)

 私自身は、あまりこうした分類にこだわりたくなかったし、単純に似合うと思ったから、息子が小さい頃にはピンクのTシャツを着せたこともある。でも、完全にジェンダーフリーな色・柄の選び方をしていたかといえば、決してそんなことはない。やはり、息子に花柄を着せる勇気はなかった(笑)。(大きくなった今は、もちろん本人が嫌がるから着せられない。)

 話が長くなったが、ベビーグッズを作るにあたって、「女の子色・柄」の生地が圧倒的に多いことに改めて気づかされたのだ。できるだけユニセックスのものを作りたいと思うのだが、そもそも市場に出回っている生地にはgirlyなものが多いのだから、難しい。

 これからも意識的に、男の赤ちゃんがいる方にも選んでもらえるような色柄のグッズを作っていきたい。
by oktak | 2007-01-12 12:30 | その他
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