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The ubiquitous Kate Moss

 この秋、やたらにKate Mossを見かける。
 先日NY Timesのstyle magazineをぱらぱらめくっていたら、一体何回彼女の顔が出てきたことか。
 Dior, Burberry, Louis Vuitton, David Yurman, Versace, Longchampなど、名だたるブランドが彼女を起用している。

 Calvin Kleinの広告で一世を風靡してから十数年。年齢を感じさせない彼女ではあるが、いきなりのこの流行り方は一体何なのか。

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 モデルを見ていると、いつも美の普遍性を思う。
 時と場所によって「美人」の定義は違う。いわゆる「平安美人」が「現代の不美人」であったり、欧米で美の基準として重視される「骨格」が、日本ではほとんどどうでもよい点であったり。(ちなみに、私にはKate MossやGiselle Bundchenの美しさは今いちよく分からないのだが・・・)

 「美人」とファッションには同じように流行り廃りがあり、世間(今だとメディアか)が特定の形を「望ましい」とすると、集団心理が働いて、なんとなくそれが本当に「望ましい」ように思えてくるようだ。(かくして、Kate Mossが多用される。)

 流行とは別に、普遍的な美も存在すると思っているのだが。それはボッティチェリの「春」であったり、興福寺の阿修羅像であったり。ファッションの中にだって、普遍的な美はあると思う。(大部分は時空の試練に耐えないと思うが。)絶対的な美は、やはり自然の摂理にかなった形式や色彩であるように思う。
by oktak | 2006-09-14 23:27 | その他
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