昨日、夫と上記映画を見た。夫は小説も読んだようだが、私は読んでいないので、小説との比較はできない。
映像は美しかったが、日本に見えなかった。夫に指摘されておもしろいと思ったのは、風が吹いて桜の花びらや、葉っぱが散るシーン、「アメリカだと、風が強いんだよな」ということ。確かにこの映画では、ざーっと風が吹いて、わーっと花びらが散る。日本映画だったら、さわさわと風が吹いて、はらはらと花びらが舞っただろう。こうした微妙な美学の違い(?)が重なって、日本を描きつつも、日本に見えなかったのかも。 文化的に変なことも多かった。これは予想していたことだが。だいたい、芸者の髪型がおかしすぎる。着物の着方も然り。 ストーリーは、「おしん+キャンディキャンディ」という印象(爆)。「おしん」は、主人公が極貧の両親に売られ、姉とも生き別れ、嫉妬深い先輩芸者に苛め抜かれるところ。「キャンディ・キャンディ」は、主人公が少女時代に出会った「優しい王子様」をひたすら想い続け、最後には出会いのエピソードへの言及があった上で、結ばれるところ。 俳優は上手だった。女優の中では、やっぱりコン・リーの存在感が圧倒的だった。桃井かおりも、貫禄があったが。男優陣も健闘したが、役所広司は「ノブサン」の役を演ずるには、お人好しに見えすぎ。もうちょっと、アクの強い役者を起用した方がよかったかも。渡辺謙は、映画を見終わったとき、前に座っていたアメリカ人女性二人組が"That chairman (渡辺の役) was cute, cute, cute!!"と騒いでいたので、アメリカ人から見ても「いい男」なのかも。それから、舞の海の特別出演には驚いた(笑)。 前日に見た"Syriana"と比較すると、ストーリーは"Syriana"の方がはるかにおもしろかったが、コン・リーは秀逸だった(しつこい?)。
by oktak
| 2006-01-06 10:20
| 映画
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