今日のNYタイムズに、面白い記事が載っていた。
内容は、日本から海外の一流大学に留学して学位を取得した若い人々が、日本企業に敬遠されるというもの。 ディスコ社が日本企業1,000社を対象におこなった調査によると、2012年度に留学経験者を採用する予定と答えたのは、25%以下だったという。1,000人以上の社員がいるトップ企業に限定しても、採用に意欲的だったのは40%以下だったそうだ。たとえば三菱東京UFJ銀行では、毎年1,200人ほどの新卒を採用しているが、うち留学経験があったり、日本国籍でないのは、20人に満たないという。 理由はいろいろ考えられるだろうが、一部留学経験者は、企業の採用担当者に面と向かって「オーバースペックだから」と言われたとある。でも、本当の理由は、記事の後半にあるように、留学経験者は日本の企業文化を知らない、あるいは知っていても迎合しないからなのではないかと推察する。 これを読んで改めて、日本というのは特異な国だと思った。 ほとんどの国で、海外留学経験は、アセットとして捉えられると思う。仮に大きなメリットにならなくとも、少なくとも「足かせ」になることはないのではないか。 欧米の有名大学に限らず、外国で教育を受けた若い人々は、日本の財産ではないのか?(欧米以外の地域に居住・留学した人の経験は、とりわけ貴重かと・・) この記事を読んで、大昔に聞いた、ある教育者の言葉を思い出した。 私たち家族が、ロンドンから日本に帰国するとき。小学校1年生以来、日本の学校を経験したことがなかった私が、うまく日本の中学に順応できるかを心配した母が、当時ロンドンの日本人補習校の校長を務めていたN氏に相談をした。N氏は、「海外で生活した子は、二つの目を持って日本に帰るが、日本社会に戻った途端、二つめの目を閉じて順応しようとする。もったいないことだ。でも、海外の学校でいきいきと過ごした子は、必ず日本の学校でも育つ」というようなことを言った。 記事の最後に登場する、メリーランド大学を卒業した男性は、海外経験をアピールせず、順応性を強調した結果、日本企業に内定をもらったと語っているが、このように、異なる経験をしたことが無価値であるどころか、重荷であるかのように捉えられる社会は、今後ますます小さくなる世界を、どう生きていくのだろう。
by oktak
| 2012-05-31 06:32
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