SAHMとは、外で働かず、家で主に子育てと家事に従事する女性のこと。"Stay at home mom"の略。
SAHMになって、はや12年。子供が生まれてからも、出版翻訳をしたり、学校に通ったり、個人事業を起こしたりしてきたが、基本的には家にいる「主婦」である。 この間、ずっと気になってきたのは、いかに世間がSAHMを馬鹿にしているかということである。 男性ばかりではない。外で働く女性もがだ。 たとえば、息子が小さい頃、友人宅に一緒に遊びに行ったら、彼女の義理のお母さん(70代?)が出てきて、「いいご身分ね、あなたたちは旦那が外であくせく働いている間に、こうしてお茶を飲んで子供と遊べて」と言った。 ワーキングマザーが集う某サイトでは、「経済的に自立していない女性は無能で怠慢である」と言ってはばからない人もいた。 初対面の人(性別にかかわらず)の多くは、夫には仕事の話をするが、私には興味ないだろうと思ってか、理解する能力がないと思ってか、仕事の話は振らない。 当然、怠慢でおバカさんの専業主婦もたくさんいるが(私)、主婦の怠慢率・おバカさん率が、世間一般と比べて高いということは、まったくないと確信している。 それなのに、このバカにされようは一体何なのか。 結局、どれだけの貨幣価値を生み出しているかで、人を見下したり、見上げたりする連中が、世の中には結構多いということだろう。 友人の義理のお母さんは、「外で働く=収入を得る=収入を生み出さない子育て・家事に従事するよりもエライ」という思考回路なのだろう。(難易度でいえば、一日中2歳児の面倒を見ることは、ほとんどの仕事よりも困難だと思う。笑)専業主婦を怠慢・無能呼ばわりしたワーキングマザーも然り。主婦には決して「小難しい」仕事の話をしない輩は、「貨幣価値を生み出していない=視野が狭く、オツムも弱い」という考えか。 言いたいことは、ただひとつ。 専業主婦は、アホではない。 ワーキングマザーは、必ずしも専業主婦よりも賢くないし、エラクもない。 ワーキング・マザーは、他人(保育所、ベビーシッター等)にお金を払って子供の面倒を見てもらうことと引き替えに、別の労働を通して、収入と一定の社会的地位を得る選択をした人たち。専業主婦は、収入と社会的地位と引き替えに、自分で子供の面倒を見ることを選択した人たち。どちらが尊いか?それには客観的な答えはない。 さらに、収入・肩書きの有無と、知性や品性には、まったく相関関係がない。 この点、分かっているようで、分かっていない人が、思いの外多い。 特に「プロフェッショナル」な男女にありがちなelitismが、私は嫌い。 相手の肩書きや収入で態度を変える輩は、本当のおバカさんだ。
by oktak
| 2011-05-20 00:36
| 日常
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