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Critical thinkingの必要性

 東北大地震が起きてから、いろんな人から、いろんな情報が入ってくる。

 今日は、ある方から、このような情報が入ってきた。
 「米赤十字は、寄付金から30%の手数料を取っているらしい」。
 したがって、我々のささやかな募金活動の成果を寄付する際にも、この点を考慮すべきだと。

 実はこれまでにも、「米赤十字のCEOは豪邸に住んでいる」とか、「赤十字の社員は寄付金を横領している」という情報を耳にしたことがある。

 もっとも困っている被災地の方々に、もっとも役立つようにと願う気持ちは皆同じだと思う。
 自分たちが必死に集めたお金が、きちんと被災地に届かなければ困る。

 しかし、だ。
 こうした情報に共通しているのは、出所が不明なこと。
 確たる根拠がないこと。

 "How do you know?"

 院生時代、少しでも憶測で物を書くと、指導教授に厳しく追求されたものだ。
 自明と思える事柄でも、証明できなければ事実ではない。

 正直、事実確認ができない情報を鵜呑みにし、横流しするという行為が理解できない。

 当然ながら、メディアは完全無欠ではない。それどころか、完全に誤った情報を伝えることだってあるだろう。アカウンタビリティのない一般人の間に流布する情報ならなおさら、信憑性を疑わねばならない。

 こういうときこそ、批判的思考が大事だ。
 みんなが冷静に、デマに流されず、淡々と行動する必要がある。

 子供たちにどうしても教えたいことはたくさんあるが、その一つは、「憶測と事実を区別せよ」。
 そしてもう一つ。「自分の考えが間違っている可能性があることを常に認識せよ」。
 
  
 
 
by oktak | 2011-03-24 06:48 | その他
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