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Sonia Sotomayor氏指名に思う

先月下旬、オバマ大統領はNY連邦高裁のソニア・ソトマイヨール判事を、米連邦最高裁判事に指名した。
上院で承認されれば、初のヒスパニック、そして女性としては3人目の最高裁判事となる。

が、保守派は彼女のバックグラウンドが判決に影響する可能性があるとして、その適性に疑問を投げかけている。つまり、彼女の人種と性別が、論理的かつ公平な判決を出す能力を妨げる可能性があるというわけだ。
噴飯ものである。

個人の属性が判決に影響するかどうかを問題にするならば、最高裁判事全員の適性が改めて問われなければならない。ヒスパニックであり、女性であることで、マイヨール氏の適性が疑問視されるのであれば、白人の男性であることが判決にどう影響するかも、検証されねばならない。

この一週間、保守派によるソトマイヨール氏批判を読んでいると、今本当に2009年なのかと疑ってしまうが、初のアフリカ系アメリカ人の大統領が誕生しても、当然ながら社会が一夜にして変わるわけではなく、まだまだマイノリティの成功への道が険しいことを改めて認識させられる。


***蛇足***
この日曜日、NY Timesにこんな一コマ漫画が載っていた。

キッチンのテーブルを囲んで老夫婦が新聞を読みながら語っている。新聞のトップニュースは、ソトマイヨール氏指名である。

おばさん:"Another East Coast, Ivy League Egghead!"
おじさん:"Can't we get any diversity on the court??"

(おばさん:「また東海岸出身、アイビーリーグ卒のインテリよ!」
おじさん:「最高裁にもっと違う人間を持ってこられんのか!」)

爆笑。

(注:ソトマイヨール氏はNY生まれ、プリンストン大を主席で卒業した後、エール大学のロースクールに進学)
by oktak | 2009-06-02 22:34 | その他
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