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トム・ソーヤーの日々

 息子が小さい頃は、「しりたがりやのジョージ」とは、なるほど小さい男の子そのものなんだな、作者は実在の男の子をモデルに数々の物語を生み出したに違いない、と思った。「触れてはいけない」、「やってはいけない」と知りながらも、触れたり試したりせずにいられない、幼い子の恐るべき好奇心。(極めて限られたプールを観察する限り、一般的に女の子はもう少し大人のルールを守ることができるようだ。)

 小学校1年生くらいまでは、「一体なぜ?」と思うほどとんでもないことを次から次へとやらかされ、狼狽・疲弊したものだ。買ったばかりの私の白いシャツに、青い油性ボールペンで思いっきり落書きされたとき。パールのネックレスの糸をちぎられ、パールが部屋中に散乱したとき。おもちゃというおもちゃを分解され、使用不可能になったとき。望遠鏡や本を、9階の窓から放り投げられたとき。

 もちろんその度に激怒し、落ち着いたときに「なぜそんなことをしたの?」と聞いてみたのだが、理由などあるはずもなく、彼のいつもの答えは、「悪いって分かっていても、どうしてもやりたくなっちゃうんだよ」であった。

 9歳になった彼は、さすがに上記のようなことはしなくなったが、今度は「ジョージ」ではなくて、「トム・ソーヤー」のようである。彼だけでなく、その友達みんなが。今度は「なるほど、トム・ソーヤーとは、このくらいの男の子の一つの典型なのだな」と納得した。

 ケンカをしてしょっちゅう校長室に連れて行かれる某Mくんは、その度に反省文を提出するように言われるので、今では反省文のテンプレートをポケットに常備しているらしい(笑)。授業時間前に教室に入ってはいけない、外で遊んで待つようにと言われても、寒い冬の間は、スパイ映画よろしく、彼ら悪ガキは本棚の陰から陰へと飛び移り、校長室の前を匍匐前進し、なんとか温かい教室に忍び込もうと毎朝挑んでいた模様。もちろん途中で見つかって子猫のように首根っこをつかまれ、外に追い出されたこともしばしば。休み時間には騎馬戦をしてライバルの女の子を突き落とすことに至上の喜びを感じ、先生の椅子にがびょうを置いてお尻に刺さるのを楽しみにしたり・・

 でも、彼らが遊んでいるときの会話はかわいらしいものである。

"How do we ask girls out when we're teenagers?" (ティーネージャーになったら、どうやって女の子をデートに誘うんだろうね?)
"Oh man, I don't know!" (ほんと、分かんないよ!)

 私はいつも聞いていないフリをして、笑いを抑えるのに必死である。

 苦労はさせられるけれど、子供との日々はなにものにも替え難い。
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by oktak | 2009-05-31 23:05 | 日常
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