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47歳の門出

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ここ数年、ハンドメイドの仕事に加えて、何かしたいと考えてきたが、昨年9月に娘が中学校に入学してから、その思いはさらに募った。ニューヨークでは、小学生のうちの一人歩きや留守番は基本的に禁じられているので、昨秋まではどこに行くにも娘の同伴をしなければならなかった。ところが今では、娘は毎日一人でダウンタウンの学校から地下鉄を乗り継いで帰宅しており、すっかりお役御免となった。息子が生まれてから16年、常に子供と一緒にいて、家庭でできる仕事だけしてきたが、ようやく外に出て働きたいという気持ちになった。とはいえ、なにしろこの年齢。笑

いくら意欲があっても、世間は16年間も第一線から退いていたおばさんを必要としていない。そこで、収入や地位にはこだわらず、とにかくできることから始めようと思い、昨年春からボランティアを始め、11月にはパートタイムで翻訳の仕事も始めた。そして先月、自分にぴったりと思われるフルタイムの職に応募した。まず無理とは思っていたが、大変ありがたいことに採用が決まった。

採用通知のあった日、旅行に出る前日であったにもかかわらず、夫が白いチューリップを買ってきてくれた。妻の再就職を、本人以上に喜んでくれる健気な夫。

来週から勤務する。長いこと通勤とは無縁だったので、心身ともに調整が必要だが、とても楽しみ。
息子はもう高校生なので一緒に喜んでくれたが、11歳の娘は心配顔。3時半頃帰宅すると、機関銃のようにその日の出来事を私にしゃべるのが日課なので、もうそれができなくなるのかと寂しそう。
でも娘よ、これだけ大きくなるまで、お母さんが家で「お帰り」って待ってた家庭はあまりないぞ。
彼女の親友たちは親が皆フルタイムで働いており、ずっとベビーシッターさんと過ごす時間の方が、親と過ごす時間よりも長い生活を送ってきた。これを機に、自分が今までいかに特殊な子供時代を送ってきたかに気づくと思う。笑

というわけで、40代後半で新生活を始める。若い頃のようなフレキシビリティもエネルギーもないかもしれないが、じっくり子供達と付き合った時間、零細ながらも自分で事業を起こした経験、仕事をしたくてもなかなか見つからなかった時期の失望感など、すべて自分の糧になったはず。今の自分だからこそできる貢献があると思う。

Oktakを辞めるつもりはないが、新作を作る頻度はどうしても落ちるだろう。カスタムオーダーは、しばらく引き受けられないと思う。でも10年間やってきたこの仕事には多大な愛着があり、これからも細々と続けていきたい。これからもどうぞよろしくお願いします。
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by oktak | 2016-05-04 03:25 | 日常
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