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恩と義理

 息子に、小学校の漢字の復習をさせている。
 昨日、漢字の問題に「鶴のおん返し」というのがあったが、「『おん』って何?」と言う。
 知らない日本語が出てきたときには、該当する英語を言えばもちろんすぐに理解するのだが、恩って・・・恩って・・・ indebtedness? sense of owing gratitude? 辞書を引いても、これという訳語はなし。なんと、該当する英単語がないのだ。

 日本では幼稚園児でも知っている「恩」という言葉に、対応する英語がないという事実にしばし愕然としたが、その後妙に納得した。言葉がないということは、その概念が社会に存在しないか、きわめて希薄だということ。

 思えば、「義理」という言葉も、英語にはない。
 意味を正確に伝えるためには、やたらに回りくどい説明が必要で、息子はちゃんと理解したのかどうか。

 他にも「遠慮」とか「控えめ」にぴったり合う英語も思いつかないし、「義理チョコ」とか、「サービス残業」に至っては、日本文化講座が必要かも。
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by oktak | 2014-04-20 21:37 | 日常 | Comments(6)
Commented by quast at 2014-04-21 02:56
義理なかったら人情もないんでしょうか?humanityとも違うしね。ググると義理はsocial duty, obligationとか出てきましたがobligationには心情的背景が伺われないですね。
Commented by oktak at 2014-04-21 03:51
義理って、social dutyでもobligationでもないですよね。人情も、ピンとくる訳語がない。「義理と人情」で"duty and sentiment"と出ていましたが、うーん、違うんだよなあ・・
Commented by kym at 2014-04-21 09:15 x
日本の子供ならだれも耳が痛くなるほど聞く”迷惑”、も英語のボキャブラリーに無いよね。
Commented by oktak at 2014-04-21 10:59
kymちゃん、本当だね・・ 「人様に迷惑をかけない」って英語でなんて言うんだろう。笑
Commented by meek6768 at 2014-04-23 10:31
実際に日本で暮らして覚える日本語はシチュエーション付きなので説明が要らないことが多いですね。 
娘が大学の日本語クラスで、’マジでやばい’と口滑らせたら、その言葉について教授が延々と説明していたそうですよ(笑)
Commented by oktak at 2014-04-24 04:45
そうですねー。言葉はその社会に存在する物や概念につけるラベルなので、存在しないものについてはラベルがない。普遍的だと思っていた概念がそうでないと気づいたときには、軽いショックを受けます。
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