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日米習い事考

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 最近、意図せず「ステージママ」化しており、ブログがなかなか更新できない。
7才の娘、数年前からバレエを習っているが、今年は初めて公演に出ることになり、先月から週3回、2時間ずつの練習に付き合っている。バレエスクールまで片道30分ほどかかるので、娘を送り届けてから帰宅し、また終了時間に間に合うように迎えに行くのもバカバカしく、結局「新聞・本・刺繍道具一式」の3点セットを持参し、そのまま学校で待っている。

 来週末が本番なので、来週は毎晩劇場でドレス・リハーサルがある。しかも劇場はウェストサイドにあるため、マンハッタンを横断しなければならず、かなり大変。でも、自分が踊り好きなので、送迎も頑張れる。(これがスポーツ系の習い事だったら、まず親の私がヘナヘナとギブアップしたに違いない。笑)

 娘が通うバレエスクールには、幼児から高校3年生まで在籍しているが、7才以下の子供は発表会に出られない。一応きちんとしたトレーニングを受けた子供だけを対象にしているらしく、なんと公演は4回もある。金曜の夜、土曜のマチネと夜、そして日曜のマチネ。高校生のお姉さんたちはセミプロなので、決して安くないチケット代を支払って見る価値があるが、「前座」の娘の出番は1分前後。(笑)

 それにしても、アメリカで子供に習い事をさせていると、日本との事情の違いに驚く。
日本では、スポーツでも、芸術でも、「来る者は拒まず」が原則で、やりたい子は誰でも習える、きわめて平等なシステムだと思う。が、娘のバレエスクールでは、6-7才で、才能の有無によって、別コースに振り分けられてしまう。つまり、先生たちが才能があると判断した子供のみが、本格的な指導をするコースに「招待」され、それ以外の子供は、「趣味として楽しむコース」を勧められる。(後者のほとんどは、この時点でバレエをやめてしまう。)また、進級できた子供たちも、全員が公演に出られるわけではなく、選抜制。今回の公演に選ばれなかった子供たちとその親は、かなりがっかりしており、「来年はもう続けないかも」と口々に言っている。
 
 息子の学校でも、運動部はすべて年に一度か二度、「トライアウト」(入部テスト)を実施し、上手な子供しか入れない。(私が知る限り、周りの学校もすべて同じシステムだ。)息子は学年一のチビであり、今年は希望のサッカー部に入れなかった。それは見ていて気の毒だった。(苦笑)同じように、入れなかった子の親はみな胸を痛めたと思うが、このような選抜システムがない国から来た人たちの一部は、「こんなに早くから、スポーツをやりたい子からその機会を奪うのは間違っている」と憤り、学校側にクレームを入れたようだ。(結果、システムは変わっていないが。)

 私も最初、「こんなに小さいうちから、才能のある子だけにしか、スポーツや芸術を追求する機会が与えられないシステムはいかがなものか?」と思った。上手下手にかかわらず、その活動を愛する心を大事にし、課外活動はすべての子供にオープンであるべきなのでは?と。

 でも、時間がたって、アメリカのシステムも悪いことばかりではないと思うようになった。
 小学生の頃から、「あなたの能力は基準に達していないから、入れません」と通告されるのは確かに厳しいが、早期に自分の適性を把握し、より自分に向いているものを探すきっかけにはなるかもしれない。それに、一度受け入れられなくても、本人にやる気があれば、他の場で練習を重ね、何度でも再挑戦することができる。現に息子は、サッカー部に再挑戦する気らしい。

 人の能力はみな違うし、人生は厳しい。
 小さいうちから、「みんな一緒」という幻想を抱くことなく、さまざまな課題に挑戦することで、挫折の悔しさも味わうが、成功の喜びも覚えるのかもしれない。それを繰り返しながら、失敗を極端に恐れることなく、たくましく成長するとも言えるのではないか?

 日本の幼稚園では、劇の主役が4人も5人もいたり、徒競走で順位をつけないところもあると聞く。できるだけ多くの子供にスポットライトを浴びさせる、特定分野で能力の低い子が悲しい思いをしないように工夫する、という配慮が間違っているとは言わないが、そんなに甘やかす必要もないだろうとは思う。

 実際には、すべての子供が何か特別なものを持っているのであり、大事なのはすべての子供を悔しさや悲しさから「守る」ことではなく、一人一人がその「何か」を引き出し、独自の輝きを放つ手助けをすることに他ならない。

  










  

 

 

 
 
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by oktak | 2012-05-10 09:06 | 作品
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