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バケーション雑感

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今週はNY市の公立校がお休みのため、4泊5日で、フロリダに行ってきた。
娘がまだ小さいうちに、一度ディズニーワールドに連れて行ってやりたかったのだ。
私はロスで小学校時代を過ごしているので、ディズニーランドは子供の頃の楽しい思い出と切っても切り離せない。来客があると、必ずディズニーランドに案内していたし、何十回と通ったはず。

ミッキーだの、グーフィーだののキャラクターが歩き回っているのを見たら、娘はさぞかし喜ぶだろうと思ったのだが、意外にもキャラものに対してはクールで、お化け屋敷が気に入って3度も入るという、変わった5歳児だった(笑)。

私はといえば、すっかり年を取って、子供の頃の感動はどこへやら、「ディズニーランドってこんなもんだったっけ?」というほど、商業主義ばかりが鼻につき、ちょっと幻滅。パーク内の食事と、入場客の肥満率にも戦慄を覚えないわけにはいかなかった。ああ、夢のなき中年よ。

一番笑ったのが、Epcotというパークで見た、American Adventureという、アニマトロニクスのショー。これは、ベンジャミン・フランクリンとマーク・トウェインという、実際には接点のなかった二人がアメリカ史を追ってコメントするという形態で、これでもかというほどアメリカを美化し、賞賛するショーだった。北朝鮮のプロパガンダを連想したぞ(笑)
ここまでunapologetically self-congratulatoryになれるアメリカ人、本当にめでたい。

Magic Kingdom(メインのパーク)には夜までいて、豪華な花火を楽しんだが、パーク全体の照明の数が減ったことに気がついた。不況で一時的にコストを削減するためなのか、恒久的な措置なのかは分からないが、記憶にある夜のディズニーランドは、光に満ち溢れていて、常にクリスマスのような華やぎがあったのに、そんなところにも寂しさを感じた。

と、ズラズラ文句を並べたが、子供たちが喜んだので、それでもう満足。目的は達成した。

*****


今朝は久々にネットでニュースをチェックしていたら、日本では国母某というスノボーのオリンピック代表の服装が大問題になっている模様。なんでも、シャツ出し・腰パンで代表のユニフォームを着たとか。こんなことで国中が大騒ぎし、謝罪会見がおこなわれ、文科相までしゃしゃり出てきてコメントするという事態に、強烈なカルチャーショックを受けた。

そして思い出したのが、小学校の頃に読んだ、萩尾望都の短編漫画。
はっきりとは覚えていないのだが、宇宙飛行士の話で、彼は宇宙にいると地球が恋しく、地球にいると宇宙が恋しく、どちらにいても満ち足りることがなく、最後は太陽に向かって自殺するという、なんとも絶望的なストーリーだったはず。ところが、当時この漫画に強烈な印象を受け、今でも忘れられない。

ときどき思い出しては、己の身に重ねたりする。
海外にいると日本が恋しく、日本にいると外が恋しい。
Self-congratulatoryなアメリカ人には辟易するが、一アスリートの服装を巡って大騒ぎをする日本人にも呆れる。私は太平洋で自爆する気は毛頭ないが(笑)
by oktak | 2010-02-17 23:49 | その他
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